冬に向けた暖かい家づくりのポイントを解説!
快適でお得な家づくりとは

家づくりをするとき、「冬でも暖かく快適に過ごしたい」「冬場の光熱費を抑えながら暮らしたい」といったお悩みを解決したい方もいるのではないでしょうか。
これから家づくりをするなら、機能性に優れた暖かい家がおすすめです。

本記事では、暖かい家づくりのポイントやメリット、寒い家で過ごすデメリットなどを解説します。
住宅の性能を考えずに家を建ててしまうと、なんとなく寛げなかったりリラックスできなかったりと、建てたことを後悔するかもしれません。
家族みんなが何十年と健康的に暮らせるための暖かい家の住宅構造についてしっかりと把握してから、住宅プランを作成することをおすすめします。

冬は暖かい家に住むことが快適でお得!!

季節は秋から冬へと徐々に寒くなります。
寒い家は住む方の体感温度が低くなるだけではなく、思わぬ健康被害を引きおこす可能性もあります。
一方で、暖かい家なら寒い冬場もぬくもりを感じながら、家族団欒の時間を過ごせるでしょう。
さらには、省エネ性能が高いため、光熱費を抑える効果もあります。

ここからは、寒い家に住むとはどういうことなのか、寒い家に住むデメリットをお伝えしたあとに、暖かい家に住むメリット、暖かい家づくりのポイントをご紹介します。
それぞれをしっかりと把握してから自分たちに合った家づくりについて検討するとよいでしょう。

寒い家に住むデメリットとは?!

寒い家に住むデメリットは、家の中が寒いだけではありません。

・寒い家は身体に悪い
・寒い家は光熱費がかかる

上記の2つのデメリットについて、詳しく解説します。

寒い家は身体に悪い

寒い家は健康被害にもつながり、身体に悪い家になる可能性があります。
とくに注意したいのが、ヒートショックです。
ヒートショックとは、急激な温度差が生じることにより血圧が急変動し、めまいや立ち眩みなどの症状が現れることです。
とくに暖かいリビングから寒い脱衣室、そして入浴時の湯船の熱さというように体温が上下した時に発症することが多いです。
脳梗塞や心筋梗塞につながる恐れもあるため、高齢者や高血圧などの持病がある方は注意が必要です。

そのほかにも、寒い家は健康リスクが高いと、国土交通省の「断熱改修等による居住者の健康への影響調査」でも発表されています。
データでは、暖かい環境下で生活する方よりも室温の低い環境下で生活する方のほうが以下の症状が有意に多いとされています。

・血圧が高くコレステロール値が基準範囲を超える
・心電図の異常所見がある
・夜間の頻尿回数が多い

このように、寒い家はヒートショックの発症率が高まるほか、健康リスクを増加させる家であると言えるでしょう。

寒い家は光熱費がかかる

寒い家は光熱費がかさみます。
暖房器具を使用しても寒さを感じやすいため、暖房器具を併用する機会が増えるからです。

・エアコンでは暖まりにくいため、石油ファンヒーターも使う
・脱衣所が寒いため、電気ストーブを使う
・足元が寒いため、こたつも使う

寒い家では部屋中を暖めるエアコンのほか、石油ストーブ、石油ファンヒーター、部分的に暖める電気ストーブなど、さまざまな暖房機器を併用して冬の寒さを乗り切ることが多くなります。
また、暖房器具の設定温度を高めにしないと暖まりにくいなど、電気の使用料も増加する傾向にあるため、光熱費がかかるコストパフォーマンスの悪い家になるでしょう。

暖かい家づくりのポイント

暖かい家づくりのポイントは、以下の2つがあります。

・高断熱で外気の寒さをシャットアウト
・高気密で隙間風をシャットアウト

家の気密性と断熱性を高めることで、外気温に影響されにくい暖かい家が実現します。
それぞれにどのような作用や対策方法があるのかを、詳しく解説します。

高断熱で外気の寒さをシャットアウト

高断熱とは、室内の暖かさや寒さが外に逃げない力が高い状態を指します。
高断熱の住宅であれば、まるで魔法瓶のように室温が維持できる効果が期待できます。
壁や天井、床などの外部と接触する箇所への断熱材を施行するほか、高断熱の窓やサッシ、ドアを採用することにより、室内の暖かい空気を外に逃がしません。

断熱材は、グラスウールやロックウール、ポリスチレンフォームなどのボード状のものが一般的です。
床にも断熱材を張り巡らすことで、底冷えにも対応できます。
住宅会社によっても施工時の断熱材が異なるほか、外張り断熱などの断熱工法でも使用する建材は異なるでしょう。

窓やサッシの断熱性も使われる素材などによって性能が異なりますが、住宅設備に詳しくない方でも機能性が把握しやすいです。

断熱性能サッシ窓ガラス
樹脂サッシトリプルガラス
アルミ樹脂複合サッシ複層ガラス
アルミサッシ単板ガラス

樹脂サッシとトリプルガラスの組み合わせは断熱性能のグレードが高く、外気温に左右されにくい暖かい家が実現します。

断熱効果の高い建材や設備を選ぶと住宅性能は高くなりますが、建築価格も高くなりがちです。
住宅会社と相談しながら、住宅を建てる地域の環境や予算に合わせた最適なプランを組むことをおすすめします。

高気密で隙間風をシャットアウト

高気密とは、室内と室外との隙間がつくられず、外気圧に影響されにくい状態を指します。
気密性が低いと、隙間から外の冷気が入ってしまうほか、家の中の暖かい空気も外に逃げてしまうため、暖房機器で暖めても室温が上がらないことが起こりえるでしょう。
さらには、湿気を含んだ外気が侵入した場合、カビの発生につながる可能性もあります。

高気密な住宅にするためには、気密シートや除湿シートなどを使用して隙間が生まれる箇所を埋めていきます。
熱や湿気の伝わりを抑えることで、健康的で暖かい家が実現します。

暖かい家に住むメリット!

暖かい家に住むメリットは5つあります。

・ヒートショックを予防できる
・光熱費を抑えられる
・結露を防げる
・湿度をコントロールできる
・防音効果が高くなる

それぞれについて詳しく解説します。

ヒートショックを予防できる

高断熱・高気密な暖かい家であれば居室間の温度を一定に保てるため、温度差が原因で起こるヒートショックを予防できます。
基礎疾患にかかりやすい高齢者は発症率が高くなることから、今後何十年先も見据えた住宅プランを計画することが重要です。

光熱費を抑えられる

暖房効率がよい暖かい家はエアコンの設定温度を低く保てるほか、暖房器具を使用する時間や併用する器具を減らせます。
結果、省エネ効果で光熱費が抑えられ、家計に優しい住宅になります。
光熱費の心配からくるストレスを最小限に抑えられ、室内の快適性に焦点をあてて毎日を過ごせるでしょう。

結露を防げる

暖かい家は高断熱・高気密な住宅です。
二重サッシなどを取り入れることで外気の影響を受けにくい構造となるため、室外と室内の温度差があっても結露を防ぐことが可能です。
結露はカビやダニを発生させます。
住宅の断熱性能を低下させるばかりか、住宅の基礎部分を腐らせるなど多くのデメリットが生じます。
家自体を長持ちさせるためにも、結露の発生は未然に防ぐべきでしょう。

湿度をコントロールできる

高気密な住宅であれば、冬場の乾燥した空気が隙間から入りにくいでしょう。
また、加湿器などの設備と併用することで、室温と同じく湿度もコントロールしやすいと言えます。
冬はお肌の乾燥も防げることから、肌ストレスを軽減させる嬉しい効果も期待できます。

防音効果が高くなる

高気密な家は気密性が高まることから、外気の侵入とともに防音効果にも期待ができます。
子どもの遊び声やピアノなどの楽器を演奏する方でも、ご近所を気にせずに日常生活や趣味を楽しめるでしょう。
道路沿いに面している土地に建てられた家でも、車やトラックの走行音を気にせずにおうち時間を過ごせるメリットもあります。

まとめ

外の環境に左右されにくい暖かい家は、高断熱・高気密な住宅構造にすることで実現可能です。
外壁と室内との壁の間に断熱材を敷き詰めたり、高断熱の窓やサッシにしたりして断熱性を高めます。
さらには、防湿シートなどで住宅の隙間を埋めることで気密性を高めます。

暖かい家は室内温度が一定に保てる効果が高いことから、心筋梗塞などにつながるヒートショックの発症を防ぐことが可能です。
そのほかにも、光熱費を抑えるなどさまざまなメリットがあります。
一年中快適に過ごせる暖かい家は、家族みんなが何十年と快適に健康で暮らせる家になることでしょう。

暖かい家づくりについて詳しく知りたい方は住宅公園へ

冬の寒さはエリアによって異なります。
自身のエリアで暖かい家を建てて快適に暮らすためには、住宅性能をただ高くするだけでは十分ではありません。
予算との兼ね合いや住むエリアに最適な断熱・気密性能にする必要があります。

住宅公園では、地域に根付いたハウスメーカーの営業担当者が在籍しています。
自分のエリアに合った暖かい家づくりについて知りたい方は、家づくりのプロに気軽に相談できる住宅公園まで、お気軽にご来場ください。

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